いろんな思い出があるなぁ
母は厳しい人だったので恐怖でしたよ
5年生の時、道で100円を拾いました ヤッター︕超ラッキーです
当時のお小遣いは毎日10円
10日分をGETできたので嬉しさは格別です
お菓子を買ってムシャムシャ食べているのが母に見つかってしまったね… アチャ
母︓どうしたの︖ どこにそんなお金があったの︖
僕︓毎日貯めてたよ…
母︓そんなはずはない︕貯めることができる子じゃない︕ 正直に言いなさい︕
まあ、こんな感じね
それで正直に話すと、なんと母が100円を建て替えるから
交番に100円を拾ったと置いてくるようにと言うじゃないですか… アッチャーだよね
それから10日間は一文無しやね あああ— でしょ︖
殿町派出所のお巡りさんはビックリ顔とニコニコ顔で書類を作ってくれました
落とし主が確か3ケ月現れなければ君のものになるからねと教えてくれたんです
それで忘れてたのですが
3ケ月後に、お巡りさんが家に100円を持ってやってきました
ニコニコ顔で、「 はい、どうぞ 」みたいな感じだったね
「 お母さん、なかなかできないことですよ 」と言って
嬉しそうに帰られた画像が忘れられないね
母も、ニコニコ顔で「 さ、チロルチョコレートいっぱい買いなね 」みたいなね
あの10円のチロルチョコレートは美味しかったね︕
この時の強烈な想い出は、それ以後僕の中で
生きる上での軸になっているような気がします
真っ直ぐ正直に生きろ︕
正しい、間違ってるを明確にしろの意味だったんだと思ってます
名古屋でお世話になった近藤照男・貞子ご夫妻にも想い出が尽きませんね
15.16歳の頃、内緒で無免許でバイクを乗り回していました
とんでもなくヤンチャでしたから
ある日、バレました
即、呼び出しです
「 事故を起こーしたら責任を取れるんきゃ
俺とご両親に迷惑をお掛けするのがわからんきゃ︕」
お灸のてんこ盛りやね 奥さんは泣き出すし、さすがにこたえたね
社長は、「 酒やタバコは、かまわんきゃら バイクはやめやー︕」としつこく言うので、
その日以来、バイクは捨てました
やめました報告を兼ねてお邪魔しました
そうや、酒はいいと言ってたよな
よし、ビールと寿司みやげに持ってくか!
社長は大笑いです 笑いが止まらないみたいな感じです
ワッハッハ、おい貞子、ビール持ってきたぞと
奥さんと大爆笑でした
それからも自分の子供のように厳しくもあり愛情もあり
育ててもらったことが忘れられません
本当に感謝しかありません いろんな方が僕を支えてくれました
その方々に感謝のお返しは頑張る事しかありません だから僕は頑張れるんです
近藤社長ご夫妻と別れて松阪へ帰る時、ご夫婦で泣いて見送ってくれました
その時、社長が一言
「 こうちゃんは大物になる 人を引き付ける何かがあるから 人を大切にしやーよ 」
♪あなたが 元気でいるならば 僕は正面にひざまづき 多くの無礼を心から
おわびしなければなりません この頃 やっと正直に 愚かな自分を声にして
時には 人目もはばからず 無念の涙を流します 今ここにいる僕は 何処からやって来たのか
これから何処へ行けばいい あなたに逢いたい あなたの声が聴きたい
吉田拓郎「 清流( 父へ )」