昨年十月二日に転倒による骨折から誤嚥性肺炎を患い、闘病生活が半年余り。
面会が禁止なので会うことも出来ません。父はその理由を理解していなかったはずです。
その心中を察すると心が潰れそうです。本当に悲しいです。でも父は力の限り頑張りました。

最後に会ったのが四日前。別れる時に僕の手を強く握り離そうとしませんでした。
目から涙を溢し手を離さない父。あれが最後の父との瞬間でした。
突然の別れとなり、ただただ無念です

父と母と夢を追いかけて四十九年。苦楽を共にできる相手がいなくなりました。
喜びは大きくなり、苦しみは半分にしてくれる相手を失いました。
僕は、父が大好きでした。
生まれ変わっても両親の子供でありたいです。もう一度両親と夢を追いかけたいです。

父 桐井哲三は、令和四年三月二十日、八十九歳の生涯を閉じました。
お世話になった皆様や、ご友人の方々に深く関わっていただいた父は、ご縁を豊かに紡いだ人生を送ったように思います。
別れはとても悲しいのですが、父の生き方を心にきざみ、
「 ありがとう 」の言葉で温かく見送ります。
心から感謝を込め、お礼を申し上げます

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