1975年8月2日 その興奮は忘れられんね。
名古屋地下街のプレイガイドに夜中から並びGETした
「つま恋 オールナイトコンサート 」日本初の夜通しライブ。
高校3年生の僕は、
絶対行ったる︕
学校からは、
このライブ参加者は退学させると発表がﾊﾞｰﾝ。
なになに、ふざけんじゃねえぞ︕退学なんか怖くねえ︕そんな感じで行った、行った︕
感想︖夢舞台だったでしょ︖ﾜｯﾊｯﾊ、世の中そんなにうまくは行かない。
とにかくお金がない。行きは新幹線こだま号で掛川まで。掛川駅から聖地つま恋まで歩きね。みんなそうやった。
ｿﾞﾛｿﾞﾛ汚ねえ若者の集団よ。あれ、当時の地元の大人たちは怖かったやろね。
とにかく暑い︕でも、お金がない。
トイレで水道の水を飲んでたら、知らないｵｼﾞｻﾝがお金くれてねぇ。
「 これでｺｰﾗ買いな 」ありがたかった︕ﾒﾁｬｸﾁｬに嬉しかった。
あのｵｼﾞｻﾝ今も生きてるかな。ありがとー ― 今も感謝やね。
帰りは一文無し。まさか、まっさか名古屋までは歩けない。
「 乗せてーー」これで名古屋まで。簡単よ。
2学期は始まり、
担任が「 行ったんか︕拓郎︕」
「 行ったよ 」
この担任は粋やねぇ
「 そうか、それくらいの気迫ええやないか 」この担任は今も覚えてる
拓郎ﾗｲﾌﾞは何本行ったやろなぁ・・・200︖300︖なんか数えられへんね。
拓郎鉄板信者の僕に、みんなが聞くね。「 なんでそんなに行くの︖ 」くだらんことを聞くよね。
唄を聴くならCDがあるやん。わかってねえな。拓郎と、会場の同じ空気を吸いたいやない
これが、たまらんねぇ。たまらんのよ。
ｽﾀｰﾄ前の「 たくろーーー」ｺｰﾙ。たまらんねぇ。
しっかし、拓郎ﾌｧﾝもｼﾞｼﾞ・ﾊﾞﾊﾞばっかで、拍手もそろわない。
その拍手もﾊﾟﾝﾊﾟﾝなんて景気のいい音やないね。ﾊﾟｻﾊﾟｻみたいなね。
近頃は、ｵﾄｲﾚﾀｲﾑもある。ﾜｯﾊｯﾊ。ため息よ
拓郎は、去年ｽﾃｰｼﾞには二度と立たないと言い切ってﾌｧﾝｸﾗﾌﾞを解散した。
あ~あ…と思うでしょ︖全然ね、まったくよ。昔から拓郎はｳｿばっか言ってきたよ。
「 俺は昔の楽曲は二度と唄わねえ︕」年が明けたら唄ってたよ。
ｺﾛﾅが終息したら、拓郎はｽﾃｰｼﾞに立つさ。
吉田拓郎は、その時々に素直にしか生きられない人なんです。それが、いいんだなぁ
♪しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線から もれている 苫小牧発・仙台行きフェリー
あのじいさんときたら わざわざ見送ってくれたよ
「 落陽 」からですが、そう、いつか死ぬまでに 苫小牧発仙台行きﾌｪﾘｰに乗りたい